May 19, 2009

神指城と高瀬の大木

上杉景勝が会津に移されたあとに

新生上杉家の本拠地として築城したのが神指城です。

神指城の詳細についてはここでは触れません。

会津若松城よりも遥かに巨大になる可能性のあった城

とだけ書いておきます。

神指城を考える上でずっと疑問に思っていたことがあります。

それは城の北東部の一角にある高瀬の大木です。

景勝が神指城を作ろうとしていた時点でもかなりの樹齢があり

相当の大木であったようです。

神指城を軍事拠点と考えていたのであれば

あの大木は邪魔以外何者でもありません。

しかし景勝はあの木を切りませんでした。

何故?

その答えは米沢城の縄張りにありました。

米沢城は上杉時代に本丸の一角に謙信廟が設けられ

二の丸の北東部にそれを祀る寺院(大乗寺)が作られましたが

神指城でもおそらくは同じような設計であったろうと思われます。

本丸には謙信廟が二の丸には寺院が建設されたはずです。

そして高瀬の大木の位置は米沢城の縄張り図に当てはめて見ると

ちょうど寺院の一角に当たるのです。

つまりはあの大木をある種の神木・霊木として祀っていたのではないでしょうか?

そういう風に見れば益々景勝の神指城を築いた目的がはっきりしてきますね。

軍事目的よりも政治的・経済的な部分が遥かに大きいこと。

そういえば神指城の想像図がYouTubeに公開されてますが

作者はちゃんと神木にしてます。

やっぱり同じことを考える人はいるんですね(笑)

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March 19, 2009

近衛龍春氏

このたび上下巻で直江兼続を発売してましたが
どうしてこの人の書くキャラってワンパターンなんだろう。
大名・国人はとにかくイライラしてばっか。
氏の描く上杉景勝、佐竹義重、同義宣・・・みんなイラついてるw
ついでに本庄繁長や新発田重家もイラついてましたww
一方軍師タイプはとにかく主君に対して“いいひと”。
今回の直江しかり片倉小十郎しかり・・・

すごい史料を読み込んでいるのはわかるんだけど
あの人の著書でキャラクターに感情移入できる人いるのかな?
まあ初期の頃の上杉景虎あたりは面白かったんだけど
なんか段々と筆力が劣化しているような気がして・・・
同じシミュレーションからの転向組としては
坂上天陽くんのほうがよっぽどか描き方や史料の使い方が上手いと思う。

最近の近衛氏は史実になるべく忠実であろうとする部分に
意識が行き過ぎて返ってストーリーもキャラも味気ないものになっている傾向を感じる。
もっとも史実に忠実っていう部分も結構怪しいんだがな。
立ち読みでのチェックなので御館の乱の辺りは
あまりチェックできていないんだけど
景勝が不義を働いたってことになってたっけ。
最新の片桐氏らの説を採用するとこのようなストーリーには
なりにくいと俺は思うんだがね。

それから兼続の先輩武将斉藤朝信、さらに同僚狩野秀治は出てきません。
いやちょこっと出てたかもしれないけど名前だけ。
狩野なんて一時期は兼続よりも信頼されたんじゃないかっていうくらい
重要な人物だったと思うんだけどなァ。

結局取り上げる史料がこれまでの著書と一緒なんだろうね。
史料提供の名前の中にアンチ景勝筆頭の花ヶ盛氏を見つけた時点で
なんとなく話の筋は見えた気がしたんだけど。
お菊さんは自殺したことにしているし(景勝が看病してるって史料もあるのに)

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February 21, 2009

義風堂々もおかしな方向へ向かっている件

ちょっと前に史実をリスペクトしているって褒めた義風堂々ですが

こっちもおかしな方向へ進みそうです。

兼続が謙信の隠し子ってことですかい?

おいおいそれは無いわwww

天地人が戦闘機による機銃攻撃でジワジワ締め付けるのであれば

義風堂々は絨毯爆撃ってところですかねぇ。

なんでもかんでも謙信と絡めるってシナリオ作りはどうなのって思うんだが・・・

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February 05, 2009

義風堂々のほうが天地人よりもまともに見える件

さっき立ち読みで義風堂々を読んだんですが

こっちの兼続のほうがかっこいいのは仕方ないにしても

時代考証的に破綻が無いのはどうなんでしょうね。

どっちもまだストーリーは序盤まで経過しただけですが

やたらと義・義うるさい天地人の兼続よりも

所作と行動で語る義風堂々の兼続のほうが男らしく魅力的に映るのは

私だけなんでしょうか?

劇画のほうが確かにそういう設定をしやすいのもあるんでしょうが

義風の作家のほうが史実への敬意というのを感じるんですよ。

天地人の脚本家は本当に史実の上杉家について勉強してるのか

あの第5話を見た限りでは疑問を感じますわ。

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December 12, 2008

政繁≠義春だとすると・・・

以前取り上げたことがある上条政繁さんのネタに関してですが

政繁≠義春という説で考えると

景勝の姉or妹が嫁いだのは一体どちらなんでしょう?

と言うか景広・義真・長員の3兄弟はどちらの子供になるんでしょうか?

上記の説が正しいとなると化け物じみた政繁の年齢(99歳で没)も

義春が死没した年と考えれば納得いくものがあります。

また3兄弟の生年などを考えると義春の子供なのでしょう。。。

って思ったらwikiでは いつのまにか別人説でUPされてました

となると・・・政繁の出自が気になりますねぇ。

上条家って定憲以降がよくわからなかったりしますので。

政繁の「政」って上杉憲政からの編諱なのかもしれませんね。

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November 27, 2008

今週の義風堂々

直江パパが出てましたが花の慶次での服部半蔵に似てるんですが(^^;

矛盾だらけのストーリーですがまあいいでしょう

上杉家は越中やら関東やら遠征しまくってたような気がするし

最後に出てきたエロイ秀吉さんは中国遠征の下準備で播磨に

かかりっきりのような気がするんですが・・・

しっかし遊女の志乃さん、やっぱり忍びでしたか・・・

まさか秀吉さんのアレだとは思いもしませんでしたがね。

それにしても

与六が全く16歳に見えない

って言っちゃいかんかwww

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November 23, 2008

今福匡著 「直江兼続」を読む

新人物往来社「直江兼続」を読みました。

はっきり言って現在連発して出版されてる凡百の直江関連の本よりも

専門性においても読みやすさにおいても遥かに上だと断言できます。

著者が以前から上杉家について造詣があるのは知ってましたが

この本はその集大成に近いものと言っていいでしょう。

同じ専門書でも慧文社の「直江兼続伝」は非常に詳しい内容ながらも

古文が多く素人が読み込むにはいささかキツイものがありますが

この本はそれがまずありません。

非常にわかりやすく読みやすいです。

米沢時代の描写が多少少ない感がしないこともないですが

多くの資料を読み込みそれをただ羅列するだけでなく

様々な点から氏ならではの分析・推測をなされており

真実の直江兼続を最もわかりやすく説明してくれているものと言えます。

直江兼続がなにゆえ上杉家において専制政治とも言える地位にあったのか?

景勝との関係はどのようなものであったのか?

兼続の家族・親族はどうなのか? と言ったものもあれば

閻魔王や大判などの直江絡みのエピソードに対する注釈(?)もあり

これ一冊があれば直江兼続がわかる、とまでは言いませんが

ある程度戦国時代がお好きな方にはぜひとも読んでいただきたい一冊です。

個人的に一番嬉しかったのは兼続の同僚である狩野秀治について

比較的詳しく描かれていたことですね。                                                          

もっともちょっとマニアックなツッコミをさせていただくと

上記の米沢時代の描写以外にも

新発田攻めの部分が簡単に描きすぎかなぁ、と思わんでもないです。

というのは1583年の放生橋の合戦以降も上杉景勝は何度か新発田へ

兵を向けており1584年の八幡の合戦もかなりの激戦であったようです。

またその翌年も新発田城を包囲するだけでなく

調略によって水原城を奪回しております。

同年の新潟三津奪回の件は触れられてましたが・・・

この間に繰り広げられた政治活動が重要であることは間違いないことですがね。

                                                           

まあこんなのは些事です。

このところ連発で出版されてる直江関連の本の中では

間違いなく一番の良書だと思います

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November 17, 2008

義風堂々!!直江兼続 第一話 

まずはじめにネタバレがありますので

まだ読んでいないという方はこの記事は見ないほうがいいと思います。

週間コミックバンチより連載がはじまりました。

原作者が原哲夫さんだからということもありますが

基本的に花の慶次を“あらゆる面”で踏襲しようとしております。

・ 主役の個人戦闘力がバケモノ級、しかも16歳に見えない

・ 一部女性キャラが若過ぎ(今回は謙信の姉仙桃院)

・  一目でわかる雑魚キャラ

画的にも花の慶次路線を引き継いでる感はありますが

遊女や暴行受けた商人の顔などを見ると

やや深みが足りない感があって

そういう部分で原さんと比較されちゃうんじゃないかと危惧します。

無理に原さんの真似をする必要は無いと思うんですがねぇ。

僕は初代タイガーマスクも好きでしたけど

初代と比べるとややモッサリ感のある二代目タイガーも大好きでしたので

漫画担当の武村さんの地をもっと出しても

いいんじゃないかと思います(どういう理屈だ^^;;)

っていうか初代が偉大だと二代目は大変なんですよマジで(笑)

まあ史実的なツッコミどころが初回から満載なのは哲夫クオリティw

冒頭の前田慶次と直江兼続が酒を無苦庵にて酒を酌み交わす時期ですが

兼続が41歳とありましたので1601年ということになりますね。

その時期の上杉家は米沢へ移動してこれから藩政をどうしようか?

って時期でして、

一部家臣には宅地すらなく一軒家に2~3家族も同居させており

それなのにどうやってあの庵を作ったんだ?

などというヤボなツッコミからはじまり

また直江も藩政運営でやらなきゃならんことが山積み状態で

ノンビリ酒飲んでる場合じゃねぇだろ!

などと思ったりもしたわけですが

きっと彼は政治で疲れたので気分転換をしに慶次の元へ訪れたんだろう

と思うことにしました(笑)

で、慶次が月に向かって兼続の昔話を

語るというシーンからはじまるわけですが

いったい誰から兼続の過去を訊いたんだ?>慶次(やめなさいって!^^;;)

                                                       

話は1576年からスタートするのですが

凛々しくもあり清楚な感のある尼さんが憂いの表情を見せるシーンから・・・

どこの若未亡人だよ、と思ったら仙桃院さん。

とても52歳には見えん(爆)

つうか息子(景勝)や弟(謙信)のほうが老けてるぞ!(^^;;;

彼女は上杉景勝の屋敷にて兼続を探しまわっていたようですが

いったい何ゆえあのような憂いの表情を見せ

さらに与六(兼続)が安土へ行ったことを知ったら激怒したんでしょうか?

そのヒントは物語後半の弟上杉謙信との会話にあるような気がします。

仙桃院さんが謙信に向かって以下のセリフを述べておられます。

「あの子が幼き頃より我が目をかけ

景勝の小姓として育て上げたのは他ならぬこの仙桃院じゃ!」

幼きころより目をかけ小姓として育て上げた・・・育て上げた・・・育て上げた・・・

うーん・・・・(^^;;;;;;;

仙桃院さんが若さを保っている秘訣はこの辺りにあるのかも(^^;;;

ってな話はどうでもよくて

与六は織田信長がいかなる人物なのかを見に行くために安土へ行ったそうです。

その安土では安土城の築城工事で街ができ、大層な賑わい。

そんなときに人買商人から身請けした女をめぐって

ふとどきモノと善良そうな商人といざこざが。

商人の女房が実は前者のふとどきモノが戦場でさらってきた奴隷で

それを俺のものだ!っと言いがかりをつけてくるのです。

既にその女性は商人が身請けしており

あきらかに前者が悪いのですが誰も止めるものがおらず

商人ピーンチ!って時に響き渡るギター(嘘)

じゃなくて虎皮の上着を羽織った坊主(与六)が登場。

信長が安土城下に掲げた掟(盗品と知らずに買えば買った者には罪無し)

を盾に、この盗賊もどきに向かって説教をたれます。

が、悪人にはそういう説得はやっぱり通じないわけで

この後はお約束のバケモノバトルでして・・・

この悪党一派は頭目が目玉を失って退散しますが

この戦いに協力したのがこれまた度胸満点な遊女さん。

お名前が志乃さんという方なんですが

彼女が信長が安土に街を作った狙いを枕しながら与六に語ります。

っていうか16歳の若さで遊女をヘロヘロにするって

直江兼続って政治だけでなく性事も早熟だったんですね(爆)

しかしこの志乃さんって女性も単なる遊郭の花魁じゃなさそうです。

これほどまで事情通だとねぇ・・・

まさか真田の女忍びか?>それじゃ天地人だよ(^^;;;

さて与六が安土へ勝手に行ったことについて

謙信に愚痴りに行った仙桃院さん。

しかし謙信はそんな与六に対して腹を立てるどころか

雲のように一所へ留まることの無い男と評価します。

そしてその雲のような男がいつか上杉を守るのではないか、と・・・

同じ頃与六も志乃に名を問われ、

「皆俺のことを雲と呼んでおる!」

と語ります。

この志乃さんってキャラは結構重要そうなキャラかも。

いずれ登場するお船さんとどうキャラ分けしていくんでしょうねぇ。

                                                              

次回も巻頭カラーです。

秀吉が登場するのかな?

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November 07, 2008

プロレスファンに来年の大河のあるシーンをわかりやすく紹介?

直江兼続が関ヶ原の合戦の直前に徳川家康へ

間接的に送ったと言われる手紙があります。

一般には直江状と言われていますが

この内容について歴史に関心の無いプロレスファン限定で説明しやすく

まとめてくれた記事が某巨大掲示板のスレにありました。

一部手直ししてますが、あまりにも面白かったので紹介します

これを最初読んだ時は思いっきりお茶吹きました。

                                                            

インタビュアー(以後イ): 手紙を書いたそうだが

直江: んー。。。手紙っていうかぶっちゃけ文句だよね(苦笑)

イ: なぜ書いたのか?

直江: いや内府がね、ちょっとこう無茶苦茶言うもんだからね。

こっちもカタくなるよね。

イ: 家康公は何と?

直江: なんか謀反がどうのこうのみたいでね。・・・・謀反て・・・ねぇ(笑)。

イ なぜ疑われたのか?

直江: 疑われたっていうか結局難癖つけたいだけだよね、明らかに。

ウチがちょっと軍備を増やしたのが謀反の疑いありだって。

(はき捨てる口調で) バカじゃねーの!

イ: 謀反の意志は無いと?

直江: ないない、思ったこともねーよ。

・・・・つうかさ、ちょっと言わせてもらっていい?

イ: いつになく饒舌だが

直江: いや俺もこんなくだらねえこと続くとキレますよ、と。

ちょっと内府に逆に聞きたいけど、

例えば伏見と京って三里くらいしか離れてないよね?

だけどずいぶんくだらない噂が流れているんじゃない?

会津と上方がいったい何里離れていますか?と

どんな風説が流布されても不思議じゃないよね。

内府殿は距離わかってますかって逆に聞きたいくらいだよね、まず。

イ: 辛辣だ

直江: こんなの辛辣でもなんでもねえーよ(苦笑)

あとカチンっと来たのが誓紙出せとか言ってることだよね

カチンと来たっつうか爆笑しちゃったけど(笑)

イ: 何故笑ったのか?

直江: だってねぇ・・・・今実際思い出し笑いしちゃってるけど(笑)

内府ちゃんも太閤殿下に誓紙出してたよね?

勝手に婚姻関係結ばないっていうやつをさ。

でもアレ無かったことにしてるよね、一年もたたずに(爆笑)

一年くらい我慢しろっつうの(笑)

イ: 約束を破っているのは家康公のほうということか?

直江: だから人として武士としてどうなのってことだよね、ぶっちゃけね。

武士と言えばさ、あんま言いたか無いんだけど

最近上方じゃ茶の湯三昧らしいよね、茶・の・湯(笑)

まあ別にいいんだけどさ、こっちはそんなお上品な趣味は

はっきり言って持ち合わせていないんだよね。だって俺らは武士だから。

言わせてもらえばさ、武士なら武具そろえたり、

武芸にいそしんだりするのって当たり前のことなんじゃないの?

領内整備だって領民のためだろ?普通に。

イ: 他に家康公に言いたいことは?

直江: あるよー、あと七万個くらい(笑)。まあ口で言ってもねぇ。

だいたい周りが内府ちゃんに何て言ってるのかわかんないけど

そういうのいちいち弁解しないといけないの?

そんなに暇じゃないよね、上方のお上品な武士の皆さんでもあるまいし(笑)

あと聞いた話だけど、前田さんにお仕置きしたらしいね。

はー大層なご威光をお持ちですね。

イ: ここまで言うと合戦の危険性もあると思われるが?

直江: 合戦?べリーウェルカムですよ。やってもいいよぉ。

けど北国の田舎武士をあんま舐めないほうがいいんじゃない?

降りかかる火の粉ははらうよ。

 

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November 06, 2008

広島城について

今度の日曜日に毛利家時代の広島城に関するシンポジウム

広島市西区の区民文化センターであるようなので行ってきます。

上杉党のトラマでありますが

なんだかんだでやっぱり地元の毛利家も好きなのさ。

特に地味な扱いの毛利隆元とか(笑)

三浦正幸先生などメジャー級のセンセイ方も講演されるみたいなので

これはこれで非常に楽しみであります。

広島という街を見直すという意味でも面白いかもしれない。

                                                           

ところで

広島カープの由来くらいはカープファンは当然知ってるよな?

知らんヤツは勉強しろw

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