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November 23, 2008

今福匡著 「直江兼続」を読む

新人物往来社「直江兼続」を読みました。

はっきり言って現在連発して出版されてる凡百の直江関連の本よりも

専門性においても読みやすさにおいても遥かに上だと断言できます。

著者が以前から上杉家について造詣があるのは知ってましたが

この本はその集大成に近いものと言っていいでしょう。

同じ専門書でも慧文社の「直江兼続伝」は非常に詳しい内容ながらも

古文が多く素人が読み込むにはいささかキツイものがありますが

この本はそれがまずありません。

非常にわかりやすく読みやすいです。

米沢時代の描写が多少少ない感がしないこともないですが

多くの資料を読み込みそれをただ羅列するだけでなく

様々な点から氏ならではの分析・推測をなされており

真実の直江兼続を最もわかりやすく説明してくれているものと言えます。

直江兼続がなにゆえ上杉家において専制政治とも言える地位にあったのか?

景勝との関係はどのようなものであったのか?

兼続の家族・親族はどうなのか? と言ったものもあれば

閻魔王や大判などの直江絡みのエピソードに対する注釈(?)もあり

これ一冊があれば直江兼続がわかる、とまでは言いませんが

ある程度戦国時代がお好きな方にはぜひとも読んでいただきたい一冊です。

個人的に一番嬉しかったのは兼続の同僚である狩野秀治について

比較的詳しく描かれていたことですね。                                                          

もっともちょっとマニアックなツッコミをさせていただくと

上記の米沢時代の描写以外にも

新発田攻めの部分が簡単に描きすぎかなぁ、と思わんでもないです。

というのは1583年の放生橋の合戦以降も上杉景勝は何度か新発田へ

兵を向けており1584年の八幡の合戦もかなりの激戦であったようです。

またその翌年も新発田城を包囲するだけでなく

調略によって水原城を奪回しております。

同年の新潟三津奪回の件は触れられてましたが・・・

この間に繰り広げられた政治活動が重要であることは間違いないことですがね。

                                                           

まあこんなのは些事です。

このところ連発で出版されてる直江関連の本の中では

間違いなく一番の良書だと思います

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Comments

昨日書店で見つけてきました。
週末読むのが楽しみV(^^)
同じ出版社から「上杉景勝のすべて」ってえのが出てました。
主著者は例の○ヶ前氏。
こちらはどうしたものか…?

Posted by: 鶴居村 | November 28, 2008 at 09:37 AM

>お鶴どの

そっちは止めた方がいいですよ。
結局焼き直しだから。
今福氏の本だけで十分景勝も語ってくれてますから。

Posted by: トラマ | November 28, 2008 at 12:45 PM

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