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August 27, 2008

「蘇る越後福嶋城」を読む

先週月曜日から木曜日まで北陸出張に出てました。

で、そのときにGETしたのが↓の本。

http://www.free-style.biz/book/archives/2007/09/post_302.html

越後福島城は上越市の直江津地区にあった城ですが

わずか7年で廃城になりました。

その原因はいろいろとあるようですが

一番の理由は洪水が発生しやすくなっていたからだ

ということをわかりやすく説明してくれているのがうれしい。

この城は関川と保倉川に囲まれた島のような土地に作られ

築城の際に排水を良くするために保倉川の流れを変えて

直接日本海に流れ込むように河口を掘削したのですが

日本海の荒波によって土砂が押し戻されて土砂が溜まり

さらに関川の水量が減少したことでこちらの土砂まで溜まり

水害が頻発するようになったようです。

松平忠輝が高田へ城を移したのは幕府の方針もありますが

それ以上に自然条件というものの方が大きかったものと思われます。

堀家がなぜこのような築城をしたのか?ということについては

織田・豊臣流の築城術へのこだわりというか過信があったように思います。

秀吉の伏見城が好例ですが

織豊流の築城技術は地形まで変えるような高度かつ大掛かりなもので

それが彼らの富や権力の大きさを示すものであったように思います。

そして堀家の場合も前領主の上杉家のカラーを打ち消す意味でも

自然を改変するくらいの規模の土木工事を行ない

越後の民に権威を示す必要があったのでしょう。

加えて海上交通を重視する意味でも福島の地に城を建設したのです。

ただ北国の荒波の凄まじさを計算していなかった。

彼らがこれまで活動してきた琵琶湖や瀬戸内海とは違うのです。

北陸以北の日本海側の近世城郭で海に面して築かれた城は

少ないんじゃないでしょうか?

私が記憶している限りでは小浜城、宮津城くらいですね。

それにこの二つの城は湾内にあるため

直江津に比べると日本海の荒波が緩和されやすい条件であるようです。

まさかとは思いますが堀秀治が若死にしたのは

福島城築城が思い通りにはかどらずに悶死した

とかだったりして(笑)

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Comments

遅ればせながら良書紹介の御礼申し上げます
週末の遠征で即効GET決定 d(⌒o⌒)b

>保倉川
wikiには、もともと日本海に直接注いでいたのを後で関川と河口くっつけた、とありますが、これは間違い。
海岸手前でとつぜん急カーブで進路を変更、海岸と平行に流れてから関川河口で合流:慶長二年越後国頸城郡絵図にもしっかり描かれております。
真っ直ぐ海へ流れ込む他の川に比べて、いかにも不自然な進路変更。堀氏が、ここを何とかしてやれと目論んだのも無理はないかもしれません。
というか、事前にこの絵図を入手していたからこそ、入国早々この場所を築城地に選んだのではなかろうか?という気がしてならない。

この慶長二年越後国絵図(一部のみ現存)、各村の知行形態や人数、集落や土地利用の実態etc.の詳細かつビジュアルな描写は、さしづめ『超図解・誰でもできる越後統治・虎の巻編』ってぇトコでしょうか。
これ一冊あれば、実地に足を踏み入れたことのない他国の大名でも、とりあえずはどこからどれだけ年貢を徴収するかetc.くらいの最低の行政計画は即座に立てられそうです。
秀吉の命令で作成したものの、上杉も提出した後で「しまった!」と思ったかもしれません。

>福島城築城が思い通りにはかどらずに悶死した

ありえますな~。
というか、長岡京から四川地震にいたるまで、民衆心理では、天災=為政者に対する天の怒りっつうことになってるわけで、
堀秀治も、上杉氏が庇護した寺院の領地没収やら、移民一揆の鎮圧やら材料には事欠かない。
そこへもってきて、今は亡き謙信まで本拠地から追放したんじゃ、中世人の感覚からすれば祟られずに済むわけがないぞ(ツタンカーメンかよ)。

Posted by: 鶴居村 | August 28, 2008 at 10:09 PM

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Posted by: kiwibox.com | September 11, 2014 at 08:06 PM

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